11.ThermOn

秋山 史門, 佐藤 克成, 牧野 泰才
ThermON(サーモン)は、『音楽』に『熱』刺激を組み合わせた新しい形のメディアインタフェースです。写真にあるようなヘッドホン型のデバイスでは、音楽の旋律や印象に応じて耳元を温めたり冷やしたりすることで、音楽観賞の情動性を拡張します。例えば、ロックミュージックのサビの盛り上がりに合わせて耳元を温めた場合、部屋に居ながらにして野外ライブのような熱気や高揚感を感じることができます。また音楽の作り手であるアーティストは、『熱』刺激を1つの楽器として音楽の表現の幅を広げることができます。
推薦曲 Aerosmith「I don’t want to miss a thing」

開発者紹介

秋山 史門
慶應義塾大学前野研究室卒。温冷覚及びクロスモーダルインタフェースを中心に研究を行い、その一環としてThermOnを開発。
佐藤 克成
温冷感の呈示・計測技術の開発を中心に、触感情報の伝達技術や衣服の感性的側面に関する研究に従事。奈良女子大学 講師。
牧野 泰才
2007年 東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻博士課程修了。触覚を介したマンマシンインタフェースの研究などに従事。東京大学 講師。


連絡先: katsu-sato _at_ cc.nara-wu.ac.jp( _at_ を@に変更してご利用ください。)

関連文献

  1. S. Akiyama, K. Sato, Y. Makino, T. Maeno: ThermOn‚ a Thermo-musical Interface for an Enhanced Emotional Experience, ISWC2013, 2013
  2. 秋山史門,佐藤克成,牧野泰才,前野隆司:ThermOn− 温冷覚呈示による音楽の情動性拡張メディアインターフェイス,インタラクション2013,2013